home

/

お役立ち情報

/

訪問看護と訪問介護の違いを徹底解説! 目的、サービス内容、利用方法まで完全ガイド 

訪問看護と訪問介護の違いを徹底解説! 目的、サービス内容、利用方法まで完全ガイド 

公開日時:2025.12.19

更新日時:2026.7.13

在宅で受けられるサービスとして、「訪問看護」と「訪問介護」は名前が似ているため、混同されやすいサービスです。どちらも利用者の自宅へ専門職が訪問し、サポートを提供しますが、受けられるサービス内容は大きく異なります。

自宅での療養や生活を継続するためには、それぞれのサービスが持つ目的や提供できる内容を正しく理解し、ご自身やご家族の状況に最適なサービスを選択することが重要です。

結論から述べると、訪問看護と訪問介護の最も大きな違いは「医療行為の有無」にあります。

徹底比較!訪問看護と訪問介護の基本情報(比較表)

訪問看護と訪問介護が「似て非なるサービス」であることを理解するために、まずは両者の基本的な違いを具体的な項目で比較します。以下の表で、目的、内容、対象者、提供者、適用保険の主要な違いをおさえておきましょう。

項目

訪問看護

訪問介護

目的

医療的ケア、病状の安定、終末期まで含めた療養生活の支援

自立した日常生活を送れるよう生活のケア(支援)

主な内容

医師の指示による医療処置、健康状態の観察、療養上の世話、リハビリテーション

身体介護(食事・入浴・排泄の介助)および生活援助(掃除・洗濯・調理)

対象者

病気や怪我で医療的ケアが必要な方(すべての年齢の人が利用可能)

介護認定が要介護1~5の方

サービス提供者

看護師、准看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など

介護福祉士、訪問介護員(介護職員初任者研修修了者など)

適用保険

介護保険、または医療保険

介護保険が基本

訪問看護の詳細:医療的ケアと療養生活を支える

訪問看護は、自宅で療養生活を送る方に医療的なサポートを提供するサービスです。ここでは、訪問看護の具体的な特徴、サービス内容、対象者、利用方法について詳しく解説します。

訪問看護の特徴

訪問看護は、医師の指示書に基づき、看護師や専門職が利用者の自宅を訪問してサービスを提供するものです。主な役割は、病気の悪化を防ぎ、回復をサポートすること、そして終末期(ターミナルケア)まで、住み慣れた自宅で自分らしく療養生活を送れるよう支援することです。

サービス提供者には看護師や准看護師、保健師が含まれます。また、事業所によっては、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったセラピストが配置され、リハビリの提供も可能です。

訪問看護の具体的なサービス内容

訪問看護で受けられるサポートは、病気の治療だけでなく、患者の生活面でのサポートも含まれます。

医師の指示による医療処置

医師の指示書に基づき、点滴、注射、吸引、カテーテル管理、床ずれ(褥瘡)の処置といった医療知識が必要な対応を行います。在宅酸素や人工呼吸器などの医療機器管理も含まれます。

健康状態の観察

体温、血圧、脈拍などのバイタルサインを測定し、利用者の体調の変化を早期に発見します。必要に応じて主治医に報告し、病状悪化の予防や早期対応につなげます。

療養上の世話と指導

身体の清拭や入浴介助、食事・排泄の介助、口腔ケアなど、日常生活のサポートを行います。訪問介護と共通する介助も行いますが、訪問看護では医療的な視点から生活全体をサポートする点が特徴です。

その他

服薬状況を確認し、飲み忘れや過量服薬を防ぐための服薬管理・支援、リハビリテーション、家族への介護方法の指導や栄養・運動面のアドバイス、認知症ケア、相談対応など、多岐にわたります。

訪問看護の対象者と利用方法

対象者は、病気や怪我で医療的ケアが必要な方であり、すべての年齢の人が利用できます。慢性疾患を持つ方、日常的に医療措置が必要な方、退院直後で体調が不安定な方、終末期の方などが訪問看護の利用を推奨されます。

利用方法として、主治医が発行する「訪問看護指示書」が必須となります。この指示書に基づいて看護計画が作成され、サービスが開始されます。

訪問介護の詳細:日常生活の自立を支援する

一方、訪問介護はホームヘルパーが自宅を訪問し、利用者の自立した日常生活を支援することを目的としたサービスです。ここでは、訪問介護の特徴や、サービスに含まれる「身体介護」と「生活援助」について詳しく見ていきましょう。

訪問介護の特徴

訪問介護はホームヘルプサービスとも呼ばれ、介護福祉士やホームヘルパー(訪問介護員)が自宅を訪問し、日常生活のサポートを行うサービスです。

訪問介護の主な目的は、要介護認定を受けた利用者が、住み慣れた自宅で自立した生活を送れるよう支援することにあります。利用者は介護認定が要介護1~5の方に限定されます。

訪問介護の具体的なサービス内容

訪問介護は「身体介護」と「生活援助」の2種類に分けられ、「できること」と「できないこと」が明確に定められています。

サービス種別

サービス種別

依頼できること(例)

身体介護

食事、入浴、排泄(おむつ交換、トイレ誘導)、着替え、就寝・起床、移動・体位交換の介助、洗顔や髭反り、爪切り(変形した爪を除く)、医薬品の使用の介助(軟膏塗布、湿布貼付、目薬、座薬挿入)

生活援助

掃除、洗濯、調理、買い物、薬の受け取りなど、利用者本人のための家事

訪問介護で「できないこと」(医療行為の制限)

訪問介護では、原則として医療行為を実施することはできません。

点滴、導尿、カテーテル管理、注射、採血、人工肛門・パウチ交換、床ずれ(褥瘡)の処置、人工呼吸器管理などは医療行為にあたり、訪問介護では行えません。ただし、2012年4月以降は、指定の研修を修了した介護職員に限り、たんの吸引と経管栄養(胃ろう・経鼻)の実施が可能となりました。

また、生活援助においては、本人以外のための家事(家族の食事作りや掃除)や、日常的な家事の範囲外の作業(庭の草むしり、大掃除、ペットの散歩、金銭管理など)は依頼できません。

訪問介護の対象者と利用方法

対象者は、要介護1~5の介護認定を受けている方です。要支援1 2の比較的軽度の方は、自治体による「訪問型サービス」を利用することになります。

利用方法は、まず要介護認定の申請を行い、認定を受けた後、ケアマネジャーが作成するケアプランに基づいてサービスが提供されます。

特殊なケース:精神科訪問看護について

訪問看護には、身体的な疾患や障がいを対象とする「一般の訪問看護」と、「精神科訪問看護」があります。

精神科訪問看護は、うつ病、統合失調症、発達障がい、PTSDなどの精神疾患を抱える方を対象に、専門職が訪問し、心身の安定と社会復帰をサポートするサービスです。

その内容は、服薬支援、生活リズムの安定支援、精神症状の悪化や増悪を防ぐための観察・報告、対人関係や社会生活の支援など、長期的な視点での心のケアを重視しています。この点が、訪問介護では対応できない、医療と心理の両面から支える訪問看護の大きな特徴です。利用者の状態によっては、本人に会えない場合でも家族へのアドバイスや相談対応を行うことが可能です。

訪問サービス利用にかかる費用と保険適用

訪問看護と訪問介護の利用を検討する上で、費用や保険の適用範囲は重要な検討事項です。ここでは、それぞれのサービスにかかる費用が、介護保険と医療保険のどちらで適用されるのかを解説します。

・訪問看護:医療保険または、介護保険
・訪問介護:介護保険

訪問看護の場合、介護認定を受けていても、健康状態や疾患の種類、必要な訪問回数、限度額の枠などを考慮して、介護保険と医療保険のどちらを適用するか選択することになります。

利用料金の目安(1割負担の場合)

利用料金はあくまで目安であり、サービス内容や利用時間、地域によって加算されることがあります。

• 訪問看護(介護保険適用時/訪問看護ステーションから派遣される場合): 20分未満で313円、1時間〜1時間30分未満で1125円など。

• 訪問介護(身体介護サービス): 20分未満で167円、30分〜1時間未満で396円など。

• 訪問介護(生活援助サービス): 20分〜45分未満で183円、45分以上で225円など。

• 通院時の乗車・降車などの介助: 1回につき99円。

※2024年度の診療報酬・介護報酬改定に基づいた金額です

どちらを利用すべき?併用が必要なケースとは

訪問看護と訪問介護のどちらがご自身の状況に最適か判断が難しい場合もあるでしょう。ここでは、それぞれのサービスが適している具体的なケースと、両方を組み合わせて利用できる「併用」について解説します。

どちらか一方のサービスが適している場合

訪問看護が適しているケース

日常的に酸素吸入や注射、点滴など医療的な観察や処置が必要で自宅で受けたい場合や、終末期(緩和ケア)で苦痛のコントロールが必要な場合、または病気や怪我で病院や介護施設へ通うことが難しい場合などです。

訪問介護が適しているケース

要介護認定があり、食事、入浴、排泄など日常生活の動作に他者のサポートが必要な場合や、買い物や掃除などの家事援助が必要な場合です。

訪問看護と訪問介護を併用できるケース

医療的ケアと日常生活のサポートの両方が必要となった場合、訪問看護と訪問介護は併用して利用することが可能です。

例えば、酸素吸入器などの医療機器の管理(看護)と、家事や入浴の介助(介護)の両方が必要な場合が挙げられます。また、がん末期の方であれば、医療保険の訪問看護で痛みのコントロールや点滴の処置を受けつつ、介護保険の訪問介護で体力低下による食事や入浴の介助を受けるといった利用が可能です。

訪問看護・訪問介護の現場を支え、質の高いケアを実現する『ZEST』

訪問看護と訪問介護は、役割こそ異なりますが、どちらも「限られた時間の中で、いかに利用者の生活を支えるか」という共通の課題を抱えています。特に、複数のスタッフが異なる時間に訪問する在宅ケアの現場では、スケジュール管理の複雑さが大きな負担となり、本来の専門性を発揮するための時間を奪ってしまいがちです。『ZEST』は、スケジュール最適化により、訪問看護・訪問介護の両現場において、生産性の向上とケアの質向上を同時に実現するITツールです。

ZEST SCHEDULE:専門性を考慮した最適なマッチングと効率化

訪問看護と訪問介護では、スタッフの資格やスキルセットが異なりますが、「ZEST SCHEDULE」は、利用者と職員の最適なマッチングを自動で行います。医療処置が必要な訪問看護、身体介護や生活援助を担う訪問介護、それぞれの特性とスタッフのスキル、移動効率、さらには業界特有の複雑な条件を考慮してスケジュールを作成します。

これにより、管理者やサービス提供責任者の事務負担を大幅に軽減し、より質の高いケアプランの検討やスタッフの育成に集中できる時間を創出します。また、Googleマップとの連携により移動ルートが最適化されるため、移動負担の軽減と訪問件数の増加を両立できます。

ZEST HUB:情報の可視化で多職種連携と働き方改革を推進

訪問看護と訪問介護を併用する場合など、多職種が関わる現場ではスケジュールや空き時間の把握が重要です。「ZEST HUB」を活用すれば、訪問予定だけでなく、会議や移動時間、そして細かな空き時間をリアルタイムで可視化できます。一目で空き時間が確認できるため、訪問の合間に「この時間で記録を完了させる」「次に訪問する他職種への連絡を済ませる」といった効率的な動きが可能になります。

このような生産性の高い働き方は、現場の残業削減に直結し、スタッフのワークライフバランスを整え、離職防止や人材の定着にも大きく貢献します。

ZEST BOARD:経営状況を可視化し、安定したサービス提供を支える

「ZEST BOARD」は、日々のスケジュールや営業活動から得られる膨大なデータをもとに、訪問件数や移動時間、スタッフごとの負荷指数などを自動で集計・グラフ化します。訪問看護・訪問介護それぞれの運営において、経営に必要な数値を見える化することで、根拠に基づいた適切な人員配置や収支改善が可能になります。

また、スタッフの働きを数値で正しく評価できるようになるため、働く満足度が向上し、結果として利用者様へ安定して質の高いサービスを提供し続けられる体制の構築に繋がります。

『ZEST』は、看護と介護がそれぞれの専門領域に専念できる環境をテクノロジーで支え、地域包括ケアシステムにおける在宅サービスの持続可能性を高めます。

まとめ

訪問看護は「医療的支援」が中心、訪問介護は「生活支援」が中心と役割が異なり、どちらも利用者が自宅で自分らしい生活を続けるために欠かせないサービスです。

利用者が望む生活と、病気の症状や心身の状態に合わせて最適なサービスを選択・併用することが重要です。

どちらのサービスを利用すべきか迷った場合は、主治医、ケアマネジャー、または地域包括支援センターなどの専門家に相談し、最適なサービスを選んで在宅介護の負担を軽減しましょう。

ZESTでは、毎日無料オンライン説明会を行っておりますので、ご興味がございましたら是非お申込みください。

お役立ち情報の他に無料セミナーなどを行っております。実際に『ZEST』を導入して業務効率化に成功している事業所の経営者にご登壇いただくセミナーもございますので、是非ご参加ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

人気コラムランキング

おすすめお役立ち資料

お役立ち情報一覧

arrow_forward

専門のスタッフが課題に
合わせて対応いたします
まずはお問い合わせください

※ZESTは「デジタル化・AI導入補助金2026」対象ツールです