
訪問看護はやりがいのある仕事ですが、その反面疲れがたまりやすい環境でもあります。
利用者さんの命に関わる、責任重大な仕事をされているからこそ、一人ひとりがストレスを和らげるだけでなく、少しでも訪問に集中できる職場環境にすることが必要ではないでしょうか。
今回は、スタッフが疲れやストレスを感じる原因と、疲れを少しでも軽減するための対処法をご紹介します。

日々の業務量が膨大な上、利用者さんの命に直結する仕事である訪問看護では、他の業種に比べ肉体的にも精神的にも疲れやストレスが溜まりやすいといわれています。以下では、訪問看護のスタッフが疲れを感じやすい理由を8つご紹介します。

訪問看護にも、繁忙期や閑散期があります。訪問看護の繁忙期は、急性期病棟の繁忙期の後、退院する時期が重なるため訪問看護の利用者さんが急増します。退院直後の利用者さんは状態も不安定なため、追加訪問や緊急訪問が増え、訪問スケジュールの変更や追加、オンコールの対応が発生しやすくなります。通常の時期よりも慌ただしい期間が続くため、精神的にも体力的にも疲れやすい時期になります。
訪問看護の特性上、利用者さんごとに状態やニーズが異なり、それに合わせて提供するサービスも変わります。特に重症の利用者さんは体調が不安定で、些細な変化に対して注意深く確認することが必要です。また、高度な医療処置を必要とする場合や全介助の方が多いことで精神面だけでなく肉体的な体力も消耗してしまいます。
訪問看護師は、訪問以外の業務量がかなり多い職業です。日常的なカルテの記録業務や関連機関との連携、ご家族へのサポート、請求業務、訪問スケジュールの作成等があります。
基本的に訪問の業務が優先となり、記録業務や請求業務などの事務作業は訪問後の業務となりやすいです。訪問には時間制限があり、どれだけ仕事があっても訪問の業務が最優先となります。訪問が終われば記録業務などの残業をすることも多く、仕事に慣れている人でも「疲れた」と感じるでしょう。
急変やお看取りは、利用者さんの命に直結する特に精神的負担の多い場面です。急変の場合、すぐに状況を把握しどんな対応が必要かを考えながら、一刻でも早く利用者さんの命を守るために必要な処置や医療器具の使用、医師への連絡を行うため、緊張感や焦りなど精神的負担が大きく対応後は一気に疲れを感じます。
また、お看取りの対応では、ご家族の気持ちに寄り添いながら、同時に自分の感情もコントロールしなくてはなりません。看護のケアの中で特に精神的な負担が大きくなってしまいます。
夜間のオンコール対応中は、いつでも緊急の呼び出しに対応できるように待機しています。訪問看護事務所や自宅等で待機し、常に携帯端末を手元から離せません。
そして、いざ緊急時には迅速で的確な判断が求められ、利用者さんの症状や状態を正確に把握し、最適な対応を考えながら行動する必要があります。この瞬間的な判断が、利用者さんの命に直結するため、プレッシャーを大きく感じる業務です。たとえオンコールでの呼び出しがなかったとしても、どうしても気が休まらない時間が続いてしまうかと思います。
訪問看護では、利用者さんや家族との信頼関係の構築がとても重要です。しかし、誰でも信頼関係を構築することに時間がかかるため、はじめのうちは利用者さんやご家族の目がプレッシャーになる場合もあります。訪問看護未経験のスタッフの場合は特に、ご家族に見られていることに精神的な負担がかかるかと思います。逆に利用者さんやご家族と距離が近くなりすぎてしまうことで、ハラスメントに被害にあうというケースもあるため、利用者さんやご家族と適切な距離感を保つことが重要です。
一般的には、訪問看護の場合看護師が一人で利用者さんの居宅に行き、必要な医療やお世話をしますが、経験の浅い看護師にとっては心配が膨らみます。利用者さんの状態やその家の環境に慣れるのに時間がかかるのに加え、どんな状況にも対応できるようになるには多くの実務経験が必要です。一人での判断や多職種との連携時も医療・看護のプロとして接しなければならない為、プレッシャーを感じやすくなります。
訪問看護は、事業所によって大きく雰囲気が異なります。働いてみて、自分の希望する雰囲気と大きく異なる場合、合う合わないといった悩みを持つ方は多くいらっしゃるかと思います。また、相性の良くないスタッフがいる場合、大規模でスタッフ数の多いステーションでしたら、上手く距離をおいたり、他事業所への移動を希望することもできます。しかし小規模のステーションでは、必ず関わらなければならないため、逃げ道が無くなりストレスがたまりやすくなってしまいます。
疲れが溜まる状態を一人で抱えていると、体調を崩す他、精神的にもストレスが溜まり仕事へのモチベーションが低下してしまいます。少しでも疲れが溜まっていると感じたら、次の対処法を試してみてください。

体力的な負担の多い訪問が重なったり、業務量の多さに疲れを感じたり、イライラしたりすることもあるかと思います。まずは上司や同僚など相談しやすいスタッフに相談し、訪問の負荷や業務量の調整をしてもらいましょう。
また、最も身近でアドバイスをもらえるのも、ベテランの上司や同僚です。初めての経験や難しいケースに直面した際、実際の経験から得た知識やノウハウを教えてくれることがあるため、未然にミスを防ぐことができ、仕事をより効率的に進められます。
前項でも解説した通り、訪問看護は訪問以外の業務が多くあります。月末から月初にかけては、請求業務や訪問看護計画書の提出が毎月あります。毎月の期限も分かっているため優先順位を決めて、計画的に進めることで、期限間近の業務負担を軽減することができます。また一日の中でも、訪問と訪問の会田のアイドリング時間などに多職種への報告や記録業務をおこなうことで残業を減らすことができます。
自分のプライベートの時間はリフレッシュするチャンスです。リフレッシュの時間を作ることで、疲れを少しでも軽減することができます。ここでおすすめのリフレッシュ方法を3つご紹介します。
休みの日は仕事のことを考えない
24時間対応をしているステーションも多く、状態が安定しない利用者さんがいる場合、休みの日でも心配になり頭から離れないということも多いです。訪問看護は、オンオフを切り替えにくいため、意識的に社用携帯や連絡ツールを見ないようにする日を作ることがおすすめです。次の仕事の日はまた気持ちを切り替えて仕事をしましょう。
睡眠時間を十分に確保し、休息をとる
夜間のオンコールの対応などで、生活リズムが崩れやすく、睡眠不足に陥ってしまうことが多いことも訪問看護の特徴です。残業も行い、帰宅後に家事育児、介護などもあるとなかなか睡眠時間を取れないことがありますが、どうしても疲れているときは、最低限のことだけを行い、睡眠時間を確保することが大切です。
マイナスに感じた出来事を違う視点で捉える練習をする
訪問看護師は利用者さんやご家族のマイナスな反応を直接的に感じてしまうため、意識的に違う目線でも考えてみることで、利用者さんの言葉を客観的に捉えることができ、その言葉からポジティブな面も考えることができるようになります。このような考え方を日々練習することで、心の重みを軽くすることができます。
上記のような工夫をして仕事をしたり、十分な休息をとっても疲れが取れなかったり、前向きに考えられないことがあります。
そのような状態は要注意で、すでに自分のキャパシティの限界を超えて頑張りすぎてしまっている可能性があります。仕事以外の生活にも影響が出ている場合には、無理をせず早めに専門医の診断を受けることをおすすめします。
また、現在の職場の雰囲気に合わないだけで、転職をしたら楽しく仕事ができるという方もいらっしゃいます。まずは自分を一番に考え、自分の力を発揮できる事業所を探してみてください。
管理者は疲れの原因である業務量の調整や労働環境そのものを改善することができる重要な役割です。スタッフが安心して、継続して働ける環境づくりのコツを4つご紹介します。

労働環境を整備して、日々の業務を見直していくことも重要です。例えば、設備に投資をして電子カルテを導入したり、職場のデジタル化を図る方法があります。デジタル化を推進することで書類作成の手間が減り、結果的に業務負担の軽減や労働時間の短縮、直行直帰の導入につなげられます。しかし、システムによっては「事業所のパソコンでしか確認や作成ができない」ということもあるため、システム導入で業務改善を目指す場合は、全ての業務がスムーズに行うことができるか、導入した際のフローなども考えた上での判断がおすすめです。
訪問先の地域がバラバラで移動が多かったり、予定している移動時間が長すぎるといった非効率的な訪問スケジュールは訪問を行うスタッフの負担となってしまいます。
スタッフ全員が無理なく働けるようにスケジュールを工夫することが、利用者さんにも良いケアを提供できるようになる秘訣です。
訪問スケジュールを考えるときに気をつけるべきポイントは次の通りです。
1 条件を考慮して正しくマッチングできているか
2 適切な移動ルートかどうか
3 特定のスタッフに負担がかかる訪問スケジュールになっていないか
一人での訪問が不安だったり、時間内の対応が難しかったりすることがある場合、社内の教育体制やサポート体制がしっかりしていることが、スタッフの心の支えとなります。
実際、空き時間に研修会を開くことや、ベテランスタッフに同行して学ぶ機会を設ける取り組みが行われています。スタッフは専門知識を深めたり、新しいアプローチを学んだりすることができ、徐々に不安や難しい状況にも柔軟に対応できるようになります。
このような教育体制やサポート体制が整っていると、スタッフは日々の業務においてさらに安心して働くことができるようになります。
訪問看護は訪問先の様子が分からないため、訪問先での不安や悩みに気づきにくいという懸念があります。管理者は、定期的に面談を行うことで、悩みを話しやすい環境を作りスタッフが不安やストレスをため込んでしまうことを防ぐことができます。また、日常的にスタッフとコミュニケーションをとる時間を作り、スタッフの変化に気づけるようにしておくことが重要です。また、ステーション全体でも話しやすい雰囲気づくりが重要なので、管理者から話しやすい環境を整えることで、スタッフも気軽に相談しお互いに協力し合えるようになります。

ここまで、スタッフが疲れやストレスを感じる原因とその対処法についてご紹介しました。しかし、対処法を考えようと思っても、現在の業務量が膨大でつい後回しになってしまうことがあるのではないでしょうか。そんなときは訪問スケジュール作成に特化した専用のツール活用で、業務量そのものを軽減することをお勧めします。それが訪問スケジュール自動作成ツール『ZEST』です。『ZEST』をご活用頂くことでどのような利点があるのかご紹介します。

『ZEST』は、スタッフ一人ひとり、車や自転車などの移動手段を考慮した最短ルートでの訪問スケジュールをボタン1つで自動作成することができます。もちろんルートだけではなく、勤務シフト、利用者さんの情報、希望時間、利用者さんとスタッフの相性、スタッフの資格・スキル、担当チームなど、すべてを考慮した「実際に使える」訪問スケジュールを数秒から数分で、ボタン1つで自動作成することができます。
また、タブレット等も活用可能なため、外出先でもスケジュールの確認や変更が可能になり、スケジュール作成業務を効率化可能です。空いた時間を活用し、スタッフの皆様が働きやすい環境作りの為の時間を確保できるようになるでしょう。
また、『ZEST』で作成したスケジュールデータから経営指標を見える化する『ZEST BOARD』というプロダクトもあります。『ZEST BOARD』では、スタッフごとの訪問件数のみではなく、遠方への訪問を行った際の移動時間や距離、お看取りなど精神的な負荷、入浴介助や全介助が必要な方への訪問を行った体力的な負荷を指標化して一覧で見ることが可能になります。その結果、負荷の偏りがあった際にはすぐに気づくことができ、早い段階で対策を打つことできます。また、そのデータを評価に繫げることもできるため、スタッフが自分の評価に納得でき、満足度、モチベーションの向上に貢献します。
今回は訪問看護師として疲れが溜まる原因とその対処法をご紹介いたしました。
特に、『ZEST』のご活用頂くことで、移動時間やレセプト入力業務をかなり短縮でき、残業時間の削減にも貢献します。もし、残業が多かったり業務量の多さに不満を感じていたりする場合は検討してみてはいかがでしょうか。
ZESTでは毎日無料オンライン説明会を行っておりますので、ご興味がございましたら是非お申込みください。
お役立ち情報の他に無料セミナーなどを行っております。実際に『ZEST』を導入して業務効率化に成功している事業所の経営者にご登壇いただくセミナーもございますので、是非ご参加ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
さらに、訪問看護で「仕事がきつい!」と感じている方へ、株式会社UPDATEが掲載している「訪問看護で「仕事がきつい!」と感じる時のストレス解消法と働き方改善術」の記事もおすすめです。
是非ご覧ください。
お役立ち情報一覧