
初回加算は、新規の利用者さんに対して算定ができる加算です。2024年度の介護報酬改定で区分が2つに分けられました。このコラムでは、それぞれの区分の算定要件や単位数の違い、厚生労働省から発表されているQ&Aなどをご紹介します。


初回加算とは、訪問看護のサービスの質向上として利用者さんの状態把握・アセスメント・最初の訪問看護計画を作成することに対する評価として、新たに利用者さんを受け入れる場合や要支援から要介護に変わった場合など新たに訪問看護計画書を作成する必要がある場合に算定できる加算です。
初回加算は、介護保険で利用する利用者さんのみしか算定ができません。医療保険では、安全に訪問看護サービスを提供できる体制を整えており、訪問看護の計画的な管理を継続的に行っていることを評価する「訪問看護管理療養費」が算定できます。訪問看護管理療養費は、毎月初回の訪問日は7,440円、2回目以降は3,000円加算されるため、医療保険の場合は訪問看護管理療養費を算定します。
以前までは、「初回加算:300単位/月」の1つのみでしたが、2024年度の介護報酬改定に伴い、2つの区分に分けられました。
・初回加算(Ⅰ)350単位/月(新設)
・初回加算(Ⅱ)300単位/月
初回加算(Ⅰ)・(Ⅱ)のそれぞれの算定要件は厚生労働省によって、以下のように定められています。
初回加算(Ⅰ)(新設)
新規に訪問看護計画書を作成した利用者に対して、病院、診療所などから退院した日に指定訪問看護事業所の看護師が初回の指定訪問看護を行った場合に所定単位数を加算する。ただし、初回加算(Ⅱ)を算定している場合は、算定しない。 |
初回加算(Ⅱ)
新規に訪問看護計画書を作成した利用者に対して、病院、診療所などから退院した翌日以降に初回の指定訪問看護を行った場合に所定単位数を加算する。ただし、初回加算(Ⅰ)を算定している場合は、算定しない。 |
初回加算(Ⅰ)・(Ⅱ)の大きな違いは、訪問初回の訪問が“退院当日”か“翌日以降”かということになります。
初回加算(Ⅰ)・(Ⅱ)ともに、算定できる対象者は、以下のどれかに当てはまる場合です。
・新規の利用者さん
・過去2ヶ月間(歴月)に当該訪問看護事業所から訪問看護を受けていない方
・要介護⇔要支援への区分変更の利用者
※歴月とは?
「月の初日から月の末日まで」を指します。

例えば、6月10日に訪問看護を行った場合、4月1日以降に当該事業所から訪問看護サービスの提供を行っていない場合にのみ、初回加算を算定できます。
※歴月の場合は、過去60日間ではなく、月の1日から31日を指すため注意が必要です。
※歴月2カ月は当該事業所の利用履歴に限ります。
他の事業所で2カ月以内に利用していた場合は算定できます。
・初回加算は介護保険でのみ算定ができます。そのため、要支援・要介護認定を受けていなければなりません。
・初回加算(Ⅰ)と(Ⅱ)は併用できません。
・退院当日に訪問を行った場合、退院時共同指導加算を算定している場合は初回加算(Ⅰ)の算定はできません。
・原則として初回訪問は看護職員が行う必要がありますが、看護職員(准看護師を除く)と理学療法士などが連携して訪問看護計画書を作成している場合は、准看護師や理学療法士などが訪問しても算定可能です。
・複数のステーションから訪問看護を利用する場合は、各ステーションで算定が可能です。
ここまでご紹介した通り、初回加算(Ⅰ)は、退院当日の利用者さんへの訪問を行った場合に算定ができます。今回の介護報酬改定で退院当日の加算が新設された背景をご紹介します。
初回加算を算定する事業所は年々増加しており、厚生労働省による調査では平成31年には7,343事業所が算定しておりますが、令和4年度は8,438件算定をしており、約1,000事業所も増加していることがわかります。
また、退院当日に訪問を必要とする利用者さんも多く、その中でも、退院当日に訪問が必要であった利用者さん・ご家族の困りごとや心配ごとは、「体調・病状」が80.5%、「緊急時の対応」が54.2%で「医療処置」が45.2%のため、退院後、在宅生活に円滑に移行していくためにも退院当日の訪問が重要なことがわかります。


行政が適正な訪問看護の事業運営が行われているかチェックを行う実地指導で、初回加算を取得している場合、確認されるポイントがあります。
実地指導の中で初回加算は指摘されることが多いと言われる項目です。指摘を受けないためにも以下を満たしていることが重要です。
☑サービス提供票上で初回加算が算定されているか
☑自ステーションで過去2か月(歴月)の間に、訪問看護の提供を受けていないか
☑訪問看護計画書を算定する前に新規で作成されているか

訪問看護の初回加算について、厚生労働省から発表されているQ&Aをご紹介します。
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初回加算を算定できる利用者さんは、新規の利用者さんや要介護度が変更になった利用者さんに限られ、初回加算のみで売上を大幅に向上させるのは難しいです。
そこで、初回加算に加えて、訪問スケジュールから収益最大化を実現する『ZEST』を活用いただくことがおすすめです。
『ZEST』をご活用いただくことで、無理なく生産性の向上を実現し、更なる収益向上を叶えることができます。業務効率化と収益向上を両立し、事業の安定・成長に貢献します。
収益最大化に貢献する『ZEST』の機能をご紹介します。

「ZEST SCHEDULE」とは、スケジュール作成者に代わって、利用者さんの希望時間や利用者さんと職員のマッチング項目、職員の勤務シフトなどの条件に加え、担当者の固定やチーム制、ローテーション、複数名による同行訪問、施設やご夫婦への訪問など業界ならではの条件まで考慮し、人が考え抜いたかのような最適解をご提案するスケジュール自動作成システムです。最短1秒(※)でスケジュール作成ができるため、スケジュールを作成する管理者などの負担を軽減し、本来やるべき業務ができるようになります。
さらには、Googleマップと連携しているため、効率的な移動ルートを自動で計算し、効率的な訪問ルートで1日の訪問可能件数を増やし、スタッフの移動による負担を軽減します。
利用者さんの情報を登録する時点で、保険種別の登録を行い、訪問頻度や曜日の登録も行うので、保険種別や訪問時間、頻度を間違えてしまう心配も不要です。さらに、サービスによって色の変更がカスタマイズできるため、保険種別や特指示などによって、スケジュールの色をカスタマイズして、一目で見分けがつくようにすることも可能です。
※データ量、ネット環境、条件の複雑さによって時間は変動します。

スマートフォンから、自分の1日の予定を確認できる『ZEST HUB』では、訪問予定に加え、訪問以外の予定、移動時間と空き時間も確認ができます。サービス担当者会議などの訪問以外の予定や空き時間を一目で確認できるので、「この空き時間でこの作業をしよう」と先を見据えたスケジュール管理が可能になり、空き時間を有効活用する生産性の高い働き方が可能になります。

さらに『ZEST HUB』上で利用者さん情報、申し送りのメモが確認でき、カルテやレセプト、チャットツールなどにも簡単に遷移できるため、時間がない中でもスムーズに記録・参照ができ、業務を効率的に進めることができます。
空いている時間を管理し、効率的に業務を進められることで生産性の向上や記録による残業を減らすことも可能です。

在宅特化型の営業DXクラウド『ZEST RRM』では、営業経験の少ない医療・介護従事者の皆様が、効率的に地域連携強化を実現するためのソリューションです。
訪問看護の営業は一般企業の営業とは違い、営業が主な活動ではなく、訪問と訪問の合間などの空き時間などに地域連携先に訪問することが多いかと思います。ZEST RRMでは、ZEST SCHEDULEと連携しているため、スケジュール上の空き時間から、地域連携活動を追加することが可能で、自動レコメンド機能により営業効果の高い地域連携先を前後の訪問予定とエリアが近い順で提案されるため、空き時間で効率的な営業活動を実現します。

また、営業活動後はスマートフォンやタブレットなどから記録を残すことが可能です。相手の書簡などは4種類のアイコンを選択するだけなど、感覚的に記録を残せるようになっています。さらに、記録した営業活動の結果を、自動で集計し一覧で確認することができます。地域連携先からの紹介実績や接触数、課題発見率、解決率などの活動状況も数値で確認できるため分析結果から連携活動の質を高めることが可能です。
このようにZEST RRMを活用した営業活動を行っていくことで、より効率的に、効果の高い営業活動を実現することが可能です。
これらの、スケジュールの効率化による事業所全体の稼働率向上、ステーションの働き方改革の推進でスタッフの採用・定着、営業活動の効率化で引き合いの拡大、新規依頼の増加により売上向上に繋がり、継続的に収益を最大化し続けられるサイクルを回すことが可能です。

さらに、今までご紹介した、スケジュールデータ、RRMにより蓄積したデータから経営指標を見える化する『ZEST BOARD』では、訪問に関する、訪問件数、移動時間、新規利用者数など経営に必要なデータを自動で集計・グラフ化ができます。RRMで蓄積した営業活動量や紹介数なども自動で集計。エンゲージメント状況を客観的に評価し、営業活動の的確な方針を立てることが可能です。これにより地域連携先とのお引き合いを拡大できます。
また、スタッフ別の訪問件数・訪問時間、移動時間やアイドリングタイム、弊社独自のアルゴリズムで算出するスタッフの負荷指数も算出できるため、数値をもとに正しい評価が可能になり、スタッフの働く満足度や環境整備に繫がり、スタッフの採用・定着に繫がります。
今回は、訪問看護で算定できる初回加算についてご紹介しました。新規利用者さんを受け入れる際や要介護度が変更になった際には、算定できるかチェックを行い、算定漏れが発生しないようにしましょう。
今回ご紹介した内容が、ステーションの収益拡大に繋がりますと幸いでございます。
ZESTでは、毎日無料オンライン説明会を行っておりますので、ご興味がございましたら是非お申込みください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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