
近年、訪問看護ステーションの立ち上げが増加していますが、実は廃業率も高いということをご存知でしょうか。なぜ需要の高い訪問看護ステーションが廃業に陥ってしまうのでしょうか。こちらの記事では、廃業に陥る理由、廃業を防ぐ為の対策をご紹介いたします。これから立ち上げを計画している方にも、現在すでに運営をしている経営者様、管理者様にもご覧いただきたい内容となっております。


社会的な在宅医療の浸透により、在宅医療の需要は年々高まっています。「一般社団法人全国訪問看護事業協会」の調査によると、2010年~2022年までの間で指定訪問看護ステーション数が約2.5倍に増加しています。
しかし、開業するステーションが増え続けている中で、廃業となるステーションが多いことも事実といえます。同調査より、令和3年度に開業したステーションが1,806件に対し、廃業となったステーションが490件、休止となったステーションが242件に上ります。
新規数に対して約4割の事業所が、廃止または休止している状態にあります。

出展:一般社団法人全国訪問看護事業協会訪問看護ステーション数調査結果
https://www.zenhokan.or.jp/wp-content/uploads/r4-research.pdf

廃業や休業に陥ってしまう主な原因を3つご紹介いたします。原因を十分に理解することで早い段階で対策を講じることができます。
訪問看護ステーションの開設には、クリアしなければならない人員基準があり、「看護職員を常勤で2.5名以上」と厚生労働省が定めています。しかし、開業して経営が軌道に乗るまで人件費を抑える必要があるため、最低人数の3名で経営しているステーションも多いのではないでしょうか。
ただ、そのような場合1人でも長期の休業や退職となってしまった際に人員基準を割ってしまい、廃業せざるを得なくなります。しかも、訪問看護に必要な知識やスキルを持ち、さらにステーションの風土にあった人材を探すとなると、多くの時間が必要になるでしょう。
訪問看護ステーションの管理者さんは、元々病棟勤務の看護師である方が多いかと思います。医療現場での経験は豊富でも営業やマーケティングは未経験という方が大半のため、なかなか営業活動が上手くいかず、利用者さんの獲得ができずに悩まれる方も多いのではないでしょうか。当然ではありますが、利用者さんが獲得できないと売上をつくれず、利益も出せずに廃業になってしまいます。
病院勤務では営業の経験がないため、営業のノウハウはもちろん、訪問先の優先順位を決められない、訪問しても何を話せばよいのかわからない、うまく自ステーションをアピールできない、といったこともよくあるかと思います。
ただ挨拶周りに行くだけではなく、ステーションの特徴を正しく把握し、どのようなステーションにしていきたいのか、どこから利用者さんを獲得するのかを明確にし、戦略的に営業を行いましょう。
開業時に外部から資金調達ができていても、事業利益率が低いと経営を続けることが難しくなります。
特に開業した半年~1年ほどは利用者さんが集まりづらく、利益を上げること困難です。そのため、資金を1~2年分は確保しておく必要があります。
また、介護保険や医療保険などの診療報酬請求がかなり複雑なため、特に初めのうちは正確な請求が難しく、算定漏れなどから実際行った訪問の報酬が得られないことも多いです。加えて、売上が上がらなくても人件費は発生しますし、特に良い人材を確保するために給与を高く設定している場合もあり、経営を圧迫している一番の理由が人件費ということも多いです。

廃業率は高いですが、超高齢化社会の日本では需要も高まっています。この章では1年でどれくらい開業しているのか、なぜ需要が高まっているのかを解説いたします。
厚生労働省が行っている「介護サービス施設・事業所調査」より、令和3年度1年間の増減数を見ると、介護予防訪問看護ステーションと訪問看護ステーションの増加数が群を抜いて多いことが確認できます。
廃業率は高くなっているものの、在宅医療の需要が高まっているため開業するステーションが年々増加していると言えます。出展:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/service21/dl/kekka-gaiyou_1.pdf
団塊の世代が75歳の後期高齢者を迎えることで、医療、看護の需要がさらに増加することが見込まれており、「2025年問題」と呼ばれる社会問題となっています。対策として厚生労働省による「地域医療構想」では、限られた医療資源を多くの方へ供給するために、病院の病棟数の見直しや在宅医療・介護の拡充を目指す方針とされています。
また、地域包括ケアシステムでは「高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを最期まで継続できるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制」の構築を目指しています。地域医療構想や地域包括ケアシステムの構築のため、訪問看護師の役割や需要はさらに上がると予想されます。

職種間で連携する重要性などはご理解いただけましたでしょうか。こちらの章では多職種連携を成功させる5つのポイントをご紹介いたします。様々な職種の方と関わる中でトラブルや連携ミスが起きてしまわないようポイントを意識した連携を心がけましょう。
訪問看護では多くの職種が関わるため、利用者さんにとっての重大な課題や出来事を把握し、「どんな生活を実現したいのか」という目標に向かって各々が専門性を発揮することで、より良いケアが可能となります。目標が明確になっていないと職種間で認識に食い違いが生じてしまいやすくなります。また、利用者さんとそのご家族間でも目標が違うこともあるので、利用者さんとご家族を含めた多職種全員のなかで、明確にすることが大切です。
多職種連携では、職種間における良好なコミュニケーションが重要です。利用者さんの変化に気づいた際は、関連する職種に早急に共有しましょう。ただ、入手した情報は十分に吟味し、不必要な情報を安易に伝えないという判断も必要となります。
職種間でタイムリーな情報共有を心がけることはもちろん、それぞれの専門職が同じ言葉を違った意味で使っていないか、他職種の理解が追いつかない専門用語を使用していないかということもないようにしましょう。
スムーズな連携を実現するには、それぞれの職種の役割や、得意・不得意をきちんと理解することが必要です。
利用者さんに対する訪問看護師としての役割だけでなく、多職種連携のなかでの訪問看護師の役割を把握し、どのようなスキルを発揮するべきか意識して動くことが重要です。また、一人の利用者さんに対してどのような多職種が関わっているのか、地域の状況や利用者さんの課題は何なのかということも合わせて理解しましょう。
自分自身の専門分野に関しては、きちんと責任をもって対応をし、専門性を活かしてチームにどのように貢献できたかを考える機会を設けることが重要です。そして今後改善すべき点があればすぐに改善をすることで、スキルアップにも繋がります。
そのように、それぞれの職種が各々の専門性を活かすことで、より良いケアを提供することができます。
職種間のフラットな関係性がコミュニケーションを増やし、チームワークの向上に繫げることができます。
職種間での関係性が無いと、率直な意見交換やタイムリーな情報のやり取りがしにくくなります。他職種の専門性や考え方を知ることでお互い尊重し合うことに繋がります。
職種間での関係性をより良くしようという姿勢を大切に、自分自身が訪問看護ステーションのスタッフとして何ができるのか考えてみることも大切です。


訪問看護ステーションの経営はやるべきことが多く、最大限業務効率化しておくことで経営に集中できるようにしておくことが重要です。そういった際に活用していただきたいのが、訪問スケジュール作成を自動化可能な『ZEST』です。利用者さんやスタッフの増加によって複雑になり、作成時間も精神的な負担も多い訪問スケジュールの作成を少しでも楽にして、時間と心のゆとりを生み出しましょう。
『ZEST』では、時間がかかりがちな訪問スケジュールをボタン1つで自動作成することができます。スタッフ一人ひとり、車や自転車などの移動手段を考慮した最短ルートを自動作成します。もちろん移動距離だけではなく、勤務シフト、利用者さんの情報、希望時間、利用者さんとスタッフの相性、スタッフの資格・スキル、担当チームなど、すべてを考慮した「使えるスケジュール」を数秒から数分で、ボタン1つで自動作成することができます。
紙やホワイトボード、エクセルなどでの管理では先々の予定がその場でわからなかったり、追加の対応が出来ず、ケアマネジャーさんから連絡が来ても折り返しご連絡することになり、依頼を逃してしまう、といったケースを良く耳にします。『ZEST』では、皆さんも良く使用されるタブレットでも確認・操作ができるため、訪問先や外出先でも新規の依頼や変更に対応することも可能です。また、空きスケジュールを共有可能な新プロダクト『ZEST MEET』をご活用いただくことで、ケアマネジャーさんなどに空き枠を簡単に共有することもできるようになり、新規依頼のお問い合わせを増加させることも可能です。
『ZEST』では、急な予定の変更があってもドラック&ドロップで簡単に予定を調整することが可能です。また現在特許出願中の「要調整機能」で利用者さんの希望時間に合わない場合や、担当スタッフでない場合、資格やスキルが合っていない場合はお知らせしてくれるため、誰でも簡単に調整することが可能です。
今回は訪問看護ステーションの廃業について対策やポイントを解説しました。
廃業しないために、開業前から対策を練っておくことが重要です。実際に実践することが難しいこともあるかと思いますが、その中での苦労や負担を『ZEST』の導入によって少しでも軽減し、利用者さんのために時間を創出できればと考えています。
ステーション様のご状況にあった活用方法をお伝えする、無料オンライン説明会を毎日行っております。また、資料請求にも対応しておりますのでお気軽にお申込みください。
お役立ち情報一覧