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訪問看護の営業戦略:選ばれるステーションになるための秘訣【利用者を増やし続ける徹底解説】

訪問看護の営業戦略:選ばれるステーションになるための秘訣【利用者を増やし続ける徹底解説】

公開日時:2023.6.26

更新日時:2025.12.1

訪問看護ステーションの運営において、利用者の確保は持続的な経営基盤を築くための不可欠な活動です。特に競合が多い地域では、戦略的な営業活動がステーションの成長を左右します。

「新規依頼が途切れない方法を知りたい」「どうやって営業したらいいのかわからない」といった悩みを抱える管理者の方も多いでしょう。この記事では、訪問看護における営業の真の役割から、具体的な事前準備、実践的な利用者獲得のコツまでを徹底解説します。ケアマネジャー(ケアマネ)の本音や、継続的な依頼を獲得する秘訣についてもご紹介します。

訪問看護における「営業」の真の役割と目的

営業活動の目的と本質:選ばれる仕組みづくり

訪問看護における営業の目的は、「利用者の安定した確保」であり、これにより収支の安定・利益の確保が図られます。

一般的に「営業=売り込み」というネガティブなイメージがあるかもしれませんが、訪問看護においてはこれは大きな誤解です。訪問看護の利用者は、病院のように自ら診療に来るわけではなく、ケアマネジャーや病院など「紹介役」から紹介を受けて利用に結びつくことが圧倒的に多いため、営業先は利用者本人ではありません。

訪問看護の営業とは、紹介役となる仲介者に自社のサービスの価値を正しく伝え、必要としている人につなげる「架け橋」マーケティングの中核を担うものと言えるでしょう。

訪問看護師に営業スキルが求められる背景と意識改革

病院での看護師経験しかない場合、営業活動を経験している人はほとんどいないため、「知らない人に利用者を紹介してくださいと言うのは、なんだかガツガツした感じがして悪いような気がする」といった罪悪感を抱きがちです。

しかし、訪問看護師は、「私は看護師だから営業は苦手」という従来の考え方から、「利用者により良いケアを提供するため、営業スキルも必要」という新しい意識への転換が求められます。営業は、商品やサービスの価値を知ってもらい、利用してもらうきっかけとなる活動であり、利用者の困りごとや悩みを細かくキャッチし、それを解決できる具体的な価値を提供することで、相手の支援に繋がり、社会全体への貢献にも繋がる活動です。

訪問看護の主要な営業先と戦略的アプローチ

訪問看護ステーションへの依頼は、利用者の状態や保険の種類によって紹介元が異なるため、獲得したい利用者層に合わせて営業先を選ぶことが大切です。

主な営業先(5つのカテゴリ)

主要な営業先は以下の5つです。

1. 居宅介護支援事業所
要介護認定を受けた利用者に対してケアプランを作成し、訪問看護ステーションを紹介・決定するケアマネジャーが在籍しています。介護保険利用者の獲得に最も有効です。

2. 地域包括支援センター
地域の高齢者全般の相談窓口であり、要支援の高齢者に対する介護予防ケアプランを作成します。地域包括支援センターと良い関係を築くことで、居宅介護支援事業所や病院とも良い関係を築くことに繋がります。

3. 病院(地域医療連携室・退院支援室)
退院後の患者が適切な医療・介護サービスを受けられるよう調整する役割を担っています。医師、看護師、医療ソーシャルワーカー(MSW)などが在籍しており、訪問看護指示書を発行する重要な営業先です。

4. クリニック・診療所・在宅療養支援診療所
病院から退院した利用者の主治医となることが多く、訪問看護指示書を発行する重要な営業先です。特に在宅療養支援診療所は、緩和ケア提供などを24時間365日体制で対応するため、連携強化が求められます。

5. 各都道府県の訪問看護協会
地域の訪問看護ステーション間の連携や情報交換が行われる場であり、営業活動に役立つ情報(地域の病院やケアマネジャーの情報)を得ることができます。

営業先ごとの効果的な訪問戦略とタイミング

闇雲に訪問するのではなく、相手の多忙な状況に配慮し、適切な時期を見極めることが重要です。

営業先

戦略的アプローチ法

避けるべき時期/訪問のコツ

居宅介護支援事業所

定期的な情報提供で存在感をアピール。担当者会議を最大限に活用する。

月末月初(~10日間)は避ける(請求業務やケアプラン作成で多忙)。10日から25日までの間で訪問するのが良い。

病院(連携室など)

退院カンファレンスへの積極参加。受入可能な患者像を明確に提示する。

大型連休や年末年始の約1か月前が効果的(退院後の支援を決定する時期)。始業直後や休憩前後、終業時間前は避ける。

診療所

医師との良好な関係構築。勉強会共同開催の提案や同行訪問の強化。

事前にアポイントを取る。医師は何度も訪問に来ることを嫌がる場合が多いため、訪問は開業当初や数回にとどめ、覚えてもらうことを目標にする。

地域包括支援センター

センター職員との信頼関係構築。地域イベントでの存在感アピール。

介護予防プランの作成集中時期などは地域によるが、基本的には事前にアポイントを取るか、イベントや会議の前後などで挨拶を行うとスムーズ。

利用者を獲得するための徹底した事前準備と営業ツールの整備

成功につながる営業活動のためには、訪問前に準備を徹底し、伝えるべき情報を整理しておくことが不可欠です。

強みと差別化ポイントの整理

近隣のステーションとの差別化を図り、紹介役が「このステーションに依頼したい」と思えるような具体的な強みを整理しましょう。

専門性
小児看護、精神看護、緩和ケア、褥瘡など、特定の看護分野の専門看護師や認定看護師が在籍していること。

対応体制
24時間体制やオンコール体制の充実度、土日祝日の対応。

人材の多様性
男性看護師や理学療法士・作業療法士などの多職種が在籍していること。

対応能力
重症者や難病、特定の疾患(認知症など)への豊富な経験や対応可否。

情報共有体制
定期的かつ必要に応じた情報共有を行う体制。

営業活動を支える7つの必須ツール

効果的で効率の良い営業を行うために、以下のツールを準備しましょう。

1. 営業先リスト
地域の医療・介護関連機関を洗い出し、優先順位をつけ、基本情報(キーパーソンなど)を整理します。ケアマネジャーの顔ぶれが短期間で変わるリスクがあるため、定期的な更新を心がけ、リスクを細分化するために営業先はたくさんあった方が良いです。

2. 営業資料(パンフレット・詳細資料)

・ パンフレット:ステーションの特徴やサービス内容を簡潔に表現し、視覚的な印象を残します。
詳細な紹介資料:理念、スタッフ情報、実績データ、料金体系など、仲介役が詳細な評価をするために必要な情報を網羅します。

3. 名刺
ステーションの「顔」となる重要なアイテムです。裏面を活用し、強みやウェブサイトのQRコードを記載するなど工夫しましょう。

4. 営業トークスクリプト
どのような内容・順序で話すかを定めたマニュアルです。多忙な相手に対し、端的に話すためにも有効です。

5. 進捗管理シート
いつ・どこ・誰が営業に行ったか、会話内容、進捗状況を記録・共有し、目標達成に向けた営業方針を決めるのに役立ちます。

6. ホームページ
リアルタイムの空き状況や最新情報が更新しやすいため、利用者や家族の安心に繋がり、紹介側も確認しやすくなります。求人広告にも活用できます。

7. 空き状況案内のチラシ
医療機関や居宅介護支援事業所向けに、現在の空き状況を伝えるチラシのテンプレートを用意します。

営業活動を成功させる実践的なコツとマナー

相手が求める情報の的確な伝達

営業では、ステーションの伝えたいことよりも、まず仲介役が知りたい基本情報を的確に伝えることを心掛けましょう。

サービス提供地域の範囲、および範囲外の依頼対応可否。
対応可能な利用者(症状・状態)の種類。
体制(24時間連絡・訪問体制の有無、営業時間、休業日)。
空き状況(現在の訪問可能な時間帯や曜日)。
加算算定の有無

外来診療が中心のクリニックなど、訪問看護に馴染みがない場合は、訪問看護の利用までの流れや効果も伝えると良いでしょう。

好感をもってもらうための具体的な営業トーク例

自ステーションの強みを伝える際は、「具体性」と「簡潔さ」が大切です。相手にとってのメリットを具体的にイメージできる言葉で伝えましょう。

抽象的な表現

具体的なメリットを伝える表現

「24時間対応可能です」

夜間・休日も経験豊富な看護師がオンコール当番に入り、緊急時にも迅速に対応できます

「専門性の高いケアを提供します」

摂食・嚥下障害認定看護師が在籍しており、食事に関する問題に専門的にアプローチできます

話す際の注意点:多忙な相手の時間を奪わないよう、要点を絞り、簡潔に話すことが重要です。冒頭に結論を伝えてから、具体的な内容を話すことで聞き手も理解しやすくなります。

訪問時のマナーとアポイントメントの重要性

アポイントの取得:急な訪問では担当者が不在であったり、話を聞いてもらえなかったりするため、事前に電話などで連絡し、話を聞いてもらう時間を確保しましょう。

訪問頻度:営業の目的は利用者の獲得であるため、マイナスな印象を与えないように相手のリアクションを見極めることが大切です。良い関係が築けそうであれば、目安として月1回程度顔を出すことが推奨されます。

身だしなみとマナー:身だしなみは清潔感を重視し、礼儀正しい印象を与えます。初回訪問や挨拶回りの際は、誠意が伝わる程度に簡素な手土産を用意するのも良いでしょう。

競合に打ち勝つ差別化戦略とブランディング

激戦区において選ばれるためには、体制整備に加えて独自の戦略と地域に根差した活動が必要です。

ケアマネジャーの心をつかむ!信頼される7つの要素

現役ケアマネジャーからリピート依頼を獲得する訪問看護ステーションには、以下の7つの要素が共通しています。

1. 危機対応力に長けている。

2. 依頼にスピーディーに応えてくれる。

3. 報告や連絡が細やかで丁寧。

4. 気軽に相談できる雰囲気がある。

5. 多様な専門職・人材がいる(男性看護師や女性リハビリ職など)。

6. 特定分野に精通している(がん、難病、小児、終末期ケアなど)。

7. 休日でも柔軟に対応してくれる。

地域に根付く活動と多職種連携の強化

地域に愛されるステーションを目指すことは、長期的な成功の鍵を握ります。

地域貢献
健康講座や介護者向けセミナーの定期開催、地域の行事への積極的な参加を通じて、地域住民や関係機関との信頼関係を築きます。

多職種連携
多職種連携会議に欠かさず参加し、他のサービス事業者と情報交換を行うことで、医療・介護のプロフェッショナルとのネットワークを構築します。多角的な視点でのケア提供が可能であることをアピールできます。

課題解決型のアプローチ
単なる挨拶だけでなく、ケアマネジャーの悩みに焦点を当て、具体的な解決策や成功事例を示すことで、価値ある存在となることが重要です。

デジタルツール(ICT)を活用した戦略的営業

ホームページやSNSでの情報発信は認知度向上に欠かせませんが、さらに進んだデジタルツールの活用は、戦略的な営業活動に大きく役立ちます。

空き枠共有ツール
スケジュールの空き枠情報をケアマネジャーやソーシャルワーカーに簡単に共有できる機能は、新規相談をもらいやすくなります。これはチラシやパンフレットの代わりの営業ツールとしても活用でき、「ST・PTが在籍」「小児や精神の対応可能」といったステーションの特徴もアピールできます。

データ分析
電子カルテや経営指標の見える化ツールを活用することで、新規依頼が多い依頼元や、どの疾病の利用者を多く担当しているかといった統計データを自動で集計できます。これにより、自ステーションの強みや得意分野を客観的に把握し、戦略的な営業の指標とすることができます。

業務効率化
訪問スケジュールの自動作成ツール(例:ZEST)を活用することで、移動時間の効率化やスケジュールの作成時間を削減し、営業活動を行う時間を確保できます。

訪問看護の営業スキル向上と課題解決のポイント

スタッフの営業マインド育成と意識改革

営業は特定の担当者だけの仕事ではなく、全てのスタッフが営業の一端を担うという意識改革が重要です。

価値の提供
営業の本質は「価値の提供」であることの理解を促し、「質の高いサービスを効果的に伝える努力が必要」であることをスタッフ全員で共有します。

成功事例の共有
日々の業務の中での営業機会を具体的に示し、成功事例を共有することで、スタッフのモチベーション向上と学習促進につながります。

営業時の心理的負担や困難への対処法

営業経験のないスタッフにとって、営業活動には心理的な負担が伴います。

練習方法
実践的なスキル習得のため、同行訪問で即時フィードバックを行うことや、ロールプレイングで多様なシナリオの練習をすることが有効です。小さな成功体験の積み重ねが営業力アップにつながります。

レジリエンス(回復力)
冷たい対応をされたときも落ち込まず、「また次がある!」と気持ちを切り替えることが大切です。拒否は個人攻撃ではないことを理解し、失敗を学びの機会と捉えることで、回復力を高めましょう。

感染症(新型コロナウイルスやインフルエンザなど)が流行している期間は、医療機関や介護事業所への外部訪問が制限されることがあるため、事前に連絡を取り、オンライン会議やメール、FAXでの情報送付など、柔軟に対応することが必要です。

営業のスケジュール管理はZESTにお任せください!

『ZEST SCHEDULE』で営業時間を確保し、戦略的な動きを

営業活動をしたくても「日々の業務に追われて時間が取れない」という悩みは尽きません。

『ZEST SCHEDULE』は、移動距離、スタッフのスキル、利用者との相性といった複雑な条件を考慮し、最適な訪問スケジュールを自動で作成します。 スケジュール調整にかかる膨大な時間を短縮し、移動ロスを減らすことで、管理者やスタッフに「時間的なゆとり」を創出。
生まれた時間を戦略的な営業活動や、ケアマネジャーとの関係構築に充てることで、ステーションの持続的な成長を土台から支えます。

『ZEST RRM』で「やりっぱなし」を防ぎ、地域連携を強化

効果的な営業には継続的なアプローチが不可欠ですが、多忙な中で履歴を管理するのは困難です。

『ZEST RRM』は、スマートフォンで簡単に営業活動の記録や参照ができる営業DXツールです。 「いつ・誰に・どんな話をしたか」をデータ化してチームで共有することで、担当者が変わってもスムーズな連携が可能に。また、スケジュールの空き時間に合わせて、現在地から近い営業先(居宅介護支援事業所など)を自動でレコメンドする機能により、隙間時間を活用した無駄のない訪問活動を実現し、地域連携を強化します。

『ZEST BOARD』で「攻めるべき場所」を地図で見える化

闇雲に営業するのではなく、データに基づいた戦略が必要です。『ZEST BOARD』は、作成したスケジュールデータから経営指標を可視化する分析ツールです。 利用者さんの分布を地図上でヒートマップ表示し、自ステーションのシェアが低いエリアや、未開拓の居宅介護支援事業所を一目で特定。「どの地域を重点的に攻めれば移動効率が良くなるか」を客観的に判断できるため、効率的なエリア戦略の立案が可能になります。感覚に頼らないデータドリブンな営業戦略で、確実な利用者獲得をサポートします。

まとめ

今回は訪問看護ステーションにおける営業の目的やコツをご紹介いたしました。事前準備を十分に行い、効果的な営業を実現しましょう。

また訪問の空き時間での営業や依頼時の連絡のロスタイム削減のため、『ZEST』を活用し効果的な営業を目指しましょう。ステーション様のご状況にあった活用方法をお伝えする、無料オンライン説明会を毎日行っております。また、資料請求にも対応しておりますのでお気軽にお申込みください。

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