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介護の深刻な問題と解決策を徹底解説! 老老介護、虐待、人手不足への対策 

介護の深刻な問題と解決策を徹底解説! 老老介護、虐待、人手不足への対策 

公開日時:2025.12.12

更新日時:2026.7.13

介護の深刻な問題と解決策を徹底解説! 老老介護、虐待、人手不足への対策

介護は、少子高齢化が進む現代の日本社会にとって重要な課題です。多くの家庭で、在宅介護か施設入居かといった決断を迫られる状況が発生しています。親や家族にとって最適な選択をするためには、介護における問題点を正しく理解し、その原因と解決策を把握することが不可欠です。本記事では、日本が抱える構造的な背景から、深刻化する代表的な介護問題、そして国や家族、事業者が取り組むべき具体的な解決策を解説します。

介護問題を引き起こす構造的な背景と原因

日本の介護問題は、少子高齢化の進行と密接に関連しており、特に以下の要因が構造的な背景となっています。

高齢者の増加と人口減少

日本の人口の推移のグラフ

日本の総人口は減少していますが、65歳以上の高齢者は増加し続けており、2060年には総人口の約4割を高齢者が占めると予測されています。一方、生産活動の中心である15〜64歳の人口の割合は減少し、2070年には52.1%まで落ち込むと推測されています。これにより、介護サービスの需要は高まるものの、介護に従事する人口も減少する可能性が高い状況です。

出典:厚生労働省(我が国の人口について)

平均寿命と健康寿命の差

医療の進歩により平均寿命は延びていますが、「健康上の問題で日常生活を制限されることなく自立して生活できる期間」である健康寿命との差が課題となっています。この差が大きいほど、介護が必要となる期間が長期化する可能性が高まります。結果として、高齢者が高齢者を介護する老老介護や、認知症を発症した人同士の認認介護につながるリスクも高くなります。

核家族化の進行

65歳以上のものがいる世帯の世帯構造の年次推移

親と子どもが別々に住む核家族が増えたことで、65歳以上のいる世帯の半数以上が高齢者のみの世帯となっています。特に高齢者夫婦のみの世帯や単身世帯の増加は顕著であり、介護の負担が同居している少人数の家族に集中しやすくなり、老老介護の原因の一つとなっています。

出典:厚生労働省(2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況)

介護費用の経済的負担

要介護者の増加に伴い、日本の介護費用の負担額は年々増加しています。介護保険制度を持続させるため、利用者の自己負担額は収入に応じて1~3割に見直されつつあります。内閣府の調査では、65歳以上の約3割が家計に経済的な余裕がないと感じており、費用を賄えず介護サービスを利用できないことも、老老介護を増加させる要因となっています。

代表的な7つの介護問題:現状、原因、解決策

1. 介護業界の人手不足

現状と原因

介護職員の必要数の推移

介護業界の人手不足は深刻で、2040年度までに約280万人の介護職員が必要とされていますが、実際の職員数の増加が追いついていません。人手不足が続くと、介護ニーズに応えられなくなり、介護施設の維持が困難となる恐れがあります。原因としては、労働人口の減少に加え、介護保険制度による給料の上限設定、食事や排泄ケア、夜勤を含む業務の過酷さといった労働環境のハードさなどが挙げられます。

出典:厚生労働省(第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の将来推計について

解決策

人手不足対策として、外国人介護士の採用など多様な人材の活用が求められています。また、既存職員の定着のために、煩雑な業務の整理やストレス相談窓口の設置といった働き方改革が必須です。さらに、ICTツールを導入し、利用者の健康情報をスムーズに共有するなど、事務作業の効率化を図ることで、サービスの品質向上につなげる取り組みも重要視されています。

2. 介護難民の増加

現状と原因

介護難民とは、要介護認定を受けているにもかかわらず、施設に入所できない、または家庭で適切な介護サービスを受けられない高齢者を指します。要介護者の増加に、介護事業所やスタッフの数が追いついていない人手不足の状況が、介護難民増加の主な原因です。この問題は、介護離職を引き起こし、介護を担う家族に経済的・精神的な負担を強いることにつながります。

解決策

国は介護難民対策として、「地域包括ケアシステム」を推進しています。これは地域密着型で高齢者をケアする体制であり、地方自治体の地域包括支援センターが中心となって運営され、介護の相談に対応しています。また、高齢者本人や家族も、要介護度の進行を防止するために、日頃からできる範囲で身体を動かすなどの心がけが欠かせません。

出典:厚生労働省(地域包括ケアシステム)

3. 老老介護・認認介護

現状と原因

「主な合介護者」の性・年齢階級別構成割合のグラフ

老老介護は65歳以上の高齢者が同じく65歳以上の高齢者を介護する状態であり、介護者と要介護者の双方が認知症である場合は認認介護と呼ばれます。平均寿命が延びたことで高齢者夫婦や親子の世帯が増えたこと、また核家族化により介護負担が集中することが原因です。老老介護は介護者も高齢であるため体力を消耗しやすく、身体的・精神的に疲弊し、社会的なつながりが希薄になることで、共倒れや介護放棄を招くリスクがあります。

出典:厚生労働省(介護の状況)

解決策

老老介護を防ぐためには、介護が必要になる前に、家族で役割分担について話し合ったり、住宅のバリアフリーリフォームを行ったりするなどの事前準備が大切です。実際に介護が必要になった際は、地域包括支援センターに相談し、要介護認定を受けた上で訪問介護や通所介護といった公的介護サービスを積極的に利用し、負担を軽減すべきです。また、高齢者本人が健康的な生活を心がけ、認知症の予防に努めることも重要です。

4. 高齢者の虐待問題

現状と原因

高齢者虐待の推移のグラフ

高齢者への虐待は、家庭内と介護施設の両方で増加傾向にあります。虐待には身体的暴力だけでなく、心理的虐待や介護の放任・放棄、経済的虐待などが含まれます。

高齢者虐待の発生要因の割合

家庭内で起こる背景には、介護による家族の身体的・精神的な負担やストレス(介護うつ)が関係しています。施設内で虐待が発生する原因には、仕事のストレス、職場の人間関係の悪化、人手不足による多忙さなどが複合的に影響しています。

解決策

家族による虐待を防ぐには、市町村の窓口や地域包括支援センターで専門家に相談したり、介護サービスを利用して負担を軽減しリフレッシュしたりすることが有効です。国は、都道府県や市町村に対し、実態把握の強化、介護関係者への研修強化、高齢者権利擁護等推進事業の活用を対策の柱としています。施設においては、虐待防止に係る措置の徹底が義務付けられています。

出典:厚生労働省(令和4年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果(報告))

5. 高齢者の孤立化・一人暮らしの問題

現状と原因

65歳以上の一人暮らしの高齢者は増加傾向にあります。一人暮らしの高齢者が抱える問題として、認知症の進行が見過ごされることと、孤独死のリスクが挙げられます。認知症が進行すると、一人で日常生活を送ることが困難になり、近隣住民とのトラブルや命に関わる事故・犯罪に巻き込まれる危険性があります。地域とのつながりが希薄化していることも、問題の背景にあります。

解決策

家族は、地域包括支援センターへの相談や、介護保険制度の見守りサービス、または民間の見守りサービスを活用することが推奨されます。また、高齢者が社会との接点を持つよう、働くことや自治体の活動、サークルへの参加を促すことも有効です。地域社会においては、近隣住民一人ひとりが自覚を持ち、高齢者を見守り支え合う姿勢が求められています。

出典:内閣府(家族と世帯)

6. 成年後見人トラブル

現状と原因

成年後見制度は、認知症などで判断力が衰えた人を保護・援助し、後見人が被後見人の財産管理を行う制度です。しかし、後見人による財産管理の不適切さや、権限の乱用といったトラブルが起きています。特に親族が後見人となった場合、財産を私的に利用しようとしたり、相続争いに発展したりするリスクが高くなる傾向があります。

解決策

トラブルを防ぐため、成年後見人を親族以外の専門家(弁護士、司法書士など)に任せることが有効な手段です。専門家であれば、財産管理の収支を明確にし、家庭裁判所への報告も適切に行うことが期待できます。また、厚生労働省は、法律の専門家などが連携する「地域連携ネットワーク」の構築を提唱し、適切な後見人の選任や交代を円滑にする体制作りを進めています。

7. 介護費用の負担増への対策

現状と原因

要介護者の増加に伴い介護費用は年々増加しており、介護保険制度を維持するため、利用者の収入に応じた自己負担額の見直しが行われています。これにより、介護サービスの利用が増えるほど、利用者やその家族の経済的負担が増大しています。

解決策

公的な支援制度として、介護休業給付や、医療費と介護費の自己負担額が高額になった場合に超過分が払い戻される高額介護サービス費や高額医療・高額介護合算療養費制度、また税金の控除(社会保険料控除、医療費控除)などがあります。さらに、民間の介護保険に加入することで、平均月額約9万円、一時金約47万円とされる介護に関する経済的な負担に備えることができます。

介護問題解決に向けた全体的な取り組み

問題解決を促進するため、特に重要な取り組みを強調します。

地域包括ケアシステムの推進

地域包括ケアシステムは、高齢者の住まいや医療、介護、生活支援、予防を地域密着型で提供する包括的な体制です。地域包括支援センターを中心に、介護難民や老老介護、高齢者の孤立化といった複数の問題を解決するため、介護事業所や医療機関、自治会などが連携し、包括的な支援を構築します。専門家と地域コミュニティが一体となって支援することで、老老介護に陥る前に効果的なサービス提供が期待されます。

多様な人材の採用

労働人口が減少する中で深刻化する人手不足を解消するためには、多様な人材の採用が不可欠です。外国人介護士の採用はその一例で、フィリピンやベトナムなどから専門性を持つ人材をEPA(経済連携協定)ルートを通じて受け入れることで、人員不足のカバーにつながります。また、正社員だけでなく、契約社員、パート、アルバイトといった幅広い業務形態で人材を確保することも有効です。未経験者でも挑戦しやすいよう、入門的研修の開催や、働きながら資格を取得できる仕組みづくりも重要です。

働き方改革

採用した人材を定着させ、既存職員の疲弊を防ぐためには、働き方改革の実施が必須です。煩雑な業務を整理し、長時間労働の抑制や多様な働き方の導入など、職員の働く環境を改善することが定着率の向上に期待できます。また、職員のストレスや悩みが相談できる窓口を設けたり、業務内容に見合った処遇改善を行ったりすることも効果的です。2024年の介護報酬改定では、生産性向上やスタッフの処遇改善につながる施策が加算の対象となり、働き方改革は介護事業所の評価向上につながります。

ICT/ITツールの積極的な活用

ICTツールは、介護業界の深刻な人手不足を解消し、業務効率化を図るために有用です。利用者の健康管理情報などを全職員で共有できるようにし、事務作業の時間を削減することで、サービスの品質向上につながります。例えば、クラウドカメラの導入は、転倒事故などの経緯確認、利用者やその家族への安心感提供に役立っています。さらに、夜間職員の省人化や、職員が利用者からハラスメントを受けた際の保護にも効果が実証されています。

「人手不足」と「疲弊」を解消し、介護の質を高める『ZEST』

介護業界が直面する「人手不足」「職員の疲弊」「老老介護の増加」といった深刻な問題は、職員の過重労働と、それによるサービスの質の低下が深く関係しています。これらの問題に対する根本的な解決策として、国は「働き方改革」と「ICT/ITツールの積極的な活用」を推奨しています。『ZEST』は、テクノロジーの力で、介護事業所の生産性を劇的に向上させ、職員の働く環境を改善することで、人材定着と介護の質の向上を支援するITツールです。

ZEST SCHEDULEで過重労働を解消し、業務に「ゆとり」を創出

介護職員の多忙さは、虐待や疲弊の原因の一つです。

「ZEST SCHEDULE」は、利用者と職員のマッチング、移動効率、業界特有の複雑な条件を考慮し、訪問スケジュールを自動で最適化することで、煩雑な業務の整理に貢献します。スケジュール調整にかかる管理者・サービス提供責任者の負担を大幅に軽減し、本来業務やスタッフへのケアに集中できる時間を創出します。

また、Googleマップ連携で移動ルートも最適化するため、スタッフの移動負担が減り、訪問業務に「ゆとり」が生まれることで、身体的・精神的な疲弊を防ぐことにつながります。

生産性を高め、働き方改革を推進

職員の定着には、時間を有効活用できる生産性の高い働き方が不可欠です。

「ZEST HUB」では、訪問予定に加え、サービス担当者会議などの訪問以外の予定、移動時間と空き時間を可視化できます。空き時間を一目で確認できるため、「この空き時間で記録業務を終わらせよう」「利用者様のための準備をしよう」と先を見据えたスケジュール管理が可能になり、無駄のない生産性の高い働き方を実現します。

業務効率化による残業の削減は、職員のワークライフバランスを改善し、離職の主な原因となる過酷な労働環境の解消に貢献します。

経営数値を可視化し、公正な処遇と定着を実現

「ZEST BOARD」は、スケジュールや営業活動のデータから、訪問件数、移動時間、アイドリングタイムなど、経営に必要な数値を自動で集計・グラフ化し、見える化します。

弊社独自のアルゴリズムで算出するスタッフの負荷指数を含めた数値データをもとに、業務内容に見合った正しい評価が可能になります。これは、処遇改善やキャリアアップにつながり、職員の働く満足度と定着率を大きく向上させます。

また、経営に必要な数値が見える化されることで、安定した運営基盤が構築され、人手不足の解消と、利用者様へ質の高いサービスを継続して提供できる体制を支えます。

『ZEST』は、テクノロジーの力で現場の業務効率を最大化し、職員の定着と育成を支援することで、介護業界の構造的な課題解決に貢献します。

まとめ

今回ご紹介した介護の各種問題は、高齢化社会を生きる私たち一人ひとりが真剣に考え、取り組むべき課題です。ご自身の現状に照らし合わせるだけでなく、将来を見据えた上で、これらの問題にどのように対処するかをあらかじめ考えておくことが、親にとっても家族にとっても最善の選択をするための知識となります。

介護が必要になった際は、一人で抱え込まず、地域包括支援センターなどの専門機関や公的サービスを積極的に活用することが、共倒れを防ぐ鍵となります。

ZESTでは、毎日無料オンライン説明会を行っておりますので、ご興味がございましたら是非お申込みください。

お役立ち情報の他に無料セミナーなどを行っております。実際に『ZEST』を導入して業務効率化に成功している事業所の経営者にご登壇いただくセミナーもございますので、是非ご参加ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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