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「外来・在宅・看護」のトリプル兼務を支えるZEST

社会医療法人心海会 佐木島診療所・百島診療所様

「外来・在宅・看護」のトリプル兼務を支えるZEST

生産性を最大化させた離島診療所のDX戦略

公開日時:2026.1.23

今回は広島県の社会医療法人心海会の百島診療所・佐木島診療所の看護部長 田中様と佐木島診療所の看護師長 西田様にお話を伺いました。

【クリニック概要】

診療拠点: 佐木島診療所(人口約600名)・百島診療所(人口300名未満)

診療体制:医師1名で2つの島をヘリコプターで行き来し、外来診療と訪問診療を担当 

クリニックに所属する看護師が訪問診療患者の訪問看護を行う

提供サービス: 外来診療、訪問診療、訪問看護 

患者規模: 

・佐木島診療所 外来 約170名、訪問診療・訪問看護 約50名

・百島診療所  外来 約120名、訪問診療・訪問看護 約30名

ZEST導入前の管理方法や特に非効率だった点はどのようなところですか?

以前はホワイトボードで訪問診療・訪問看護ともに管理しており、患者様への共有はカレンダーにスタンプを押して配っていました。訪問看護と訪問診療あわせて40〜50人分の月間スケジュールを作成するのに、毎月何時間も費やしていました。

また、スタッフや患者数が増えるにつれ、ホワイトボードでの管理は限界を迎えました。 現場で急な予定変更(ショートステイの利用や体調不良による受診など)があった際、最新のスケジュールを確認するには一度診療所に戻るか、事務スタッフに電話で確認しなければなりませんでした。「その時間は空いていますか?」「何人入っていますか?」という確認作業が頻繁に発生し、現場と事務双方の時間を奪っていました。

 離島ならではの課題はございますか?

当院では1人の医師が2つの島を行き来するため、外来の時間、島に医師がいる時間を考慮した緻密なスケジュール調整が必要です。 例えば、佐木島での訪問診療は、外来が始まる前の「朝8時から10時の間」に完結させなければなりません。

  • 限られた時間枠内に、効率よく5〜6人を回る必要がある

  • デイサービスの利用日や祝日は訪問できない

  • 月2回の訪問診療回数を確保しなければならない

これらの条件を満たすようパズルを組み合わせるのは至難の業でした。バランスよく配置しないと、「今日は6人だけど明日は2人」といった偏りが生じたり、訪問回数が不足したりするリスクがあり、頭を悩ませていました。

 ZEST導入後、課題は解決されましたか?

以前はゼロから手作業で組んでいたものが、ZESTでは条件を入力すれば「この日程でどうですか?」とベースの案を自動で作成してくれます。私たちはそれを微調整するだけで済むため、作成にかかる時間と心理的ストレスが大幅に軽減されました。

また、入院やショートステイからの復帰、あるいは急な休止などがあっても、システム上で簡単に操作できるため、紙やホワイトボードを書き換える手間がなくなりました。また、患者さん向けの予定表を印刷して渡せるので、一つずつスタンプを押して予定表を作成する業務が無くなり、非常にスムーズになりました。

課題以外のZESTを導入したことによる効果を教えてください。

当院では、看護師のルートを時間で完璧には決めず、ある程度の裁量を持たせています。ZEST導入後は、スマホでも予定を確認できるので、出先でも誰が今どこにいるか、どの地区を回っているかがリアルタイムで可視化されるようになりました。

これにより、緊急の呼び出しがあった際に、「今、近くに〇〇さんがいるから寄ってもらおう」といった判断が即座にできるようになり、電話で位置確認をする手間が省けました。

また、スタッフ増員に伴い、「午前は外来、午後は訪問看護」「一日訪問看護」といった複雑なシフト管理が必要になりましたが、ZEST上で個人の勤務予定と訪問スケジュールを紐づけて管理できるため、配置ミスがなくなりました。

当院では、完全にデジタルへ移行するのではなく、医師がパッと見てその日の動きを把握できるよう、当日の訪問診療リストだけはホワイトボードに残すなど、デジタルの良さとアナログの良さを使い分けて運用しています。今までは訪問看護の予定もホワイトボードに貼っていましたが、訪問看護はZESTのみで管理しているので、ホワイトボードのスペースが空き、他の連絡事項に活用できるようにもなりました。

 地域医療を継続させるために、DXを推進する重要性を教えてください。

離島やへき地医療において、ICTやDXは非常に重要ですが、すべてがデジタルで完結するわけではありません。特に当院のような高齢の患者様が多い環境では、最終的には看護師が現地に行き、手で触れてケアをすることが不可欠です。 だからこそ、スケジュール作成や事務連絡といった「機械でもできる作業」はDXに任せるべきだと考えています。 これまで事務作業に費やしていた無駄な時間をDXによって削減し、その分を「人間対人間」の医療やケアの時間に充てる。これこそが、限られた医療資源で地域医療を持続させるためのDXの本質的なあり方だと思います。

 ZESTはどのような診療所に向いていると思われますか?

訪問診療専門のクリニックはもちろんですが、当院のように「外来」「訪問診療」「訪問看護」を兼務しているような複雑な形態の診療所でも非常に有用だと感じています。

訪問診療の中でも特殊な形態の当院でもフィットしているので、どのような診療所でも使えるのではないかと思います。


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