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【現場のAI活用術】2-1:膨大な資料も瞬時に理解!NotebookLMであなただけのAIアシスタントを爆誕させる方法


【現場のAI活用術】2-1:膨大な資料も瞬時に理解!NotebookLMであなただけのAIアシスタントを爆誕させる方法

    公開日時:2025.9.2

    はじめに

    こんにちは。株式会社ゼストでCTOをしております、豊島です。

    最近「AI」という言葉をニュースなどで耳にする機会が急激に増えました。「なんだかすごそうだけど、私たちの仕事にどう関係あるの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

    そこで、この記事では「現場ですぐに使えて、本当に役立つAI活用術」を、ご紹介したいと思います。今回ご紹介するのは、Googleが提供する「NotebookLM」で、無料版もあるため取り組みやすいものとなっています。

    あなただけの優秀なAIアシスタント「NotebookLM」とは?

    「NotebookLM」を一言で説明するなら、「あなたが与えた資料の内容に基づいて、質問に答えてくれるAIアシスタント」です。

    一般的なAIチャット(ChatGPTやGeminiなど)と大きく違うのは、インターネット上の膨大な情報からではなく、アップロードしたPDFやGoogle Docsといった「手元の資料」だけを情報源にする点です。

    これにより、AIがもっともらしい嘘をついてしまう「ハルシネーション」という現象を心配する必要がほとんどありません。あくまで資料に基づいた答えを返してくれるので、安心して業務に活用できます。

    【実践】報酬改定内容の把握にAIを活用

    令和6年度は、診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス報酬に関する制度が同時に改定される「トリプル改定」の年でした。何がどう変わったのか、情報のキャッチアップに苦心された方も多かったのではないでしょうか。厚生労働省からは改定内容に関する資料はもちろん、それを補足する形でQ&A資料や疑義解釈資料などが公開されています。日々の業務の判断基準としてこれら資料は非常に役立ちますが、一方で、その量がとにかく多いのが悩みの種です。例えば、介護報酬改定に関するQ&A資料だけでもvol.1からvol.14まで存在しています。

    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38790.html

    調べたいことがあったとしても、ひとつひとつのPDFを開いてキーワード検索を繰り返す必要がありとても大変です。また、検索キーワードが実際の文章で書かれているものと少し違うだけでヒットしなくなりますし、かといってより汎用的なキーワードで検索すると、膨大なヒット量となってしまいます。

    そんな時、こう思いませんか?

    「これらのPDFの内容を把握していて、ざっくりした質問でも意図を汲んで正確に答えてくれる、優秀なアシスタントがいてくれたら…」

    まさに、その願いを叶えてくれるのが「NotebookLM」なのです。

    百聞は一見に如かず。実際にNotebookLMを使って、その実力を体験してみましょう。

    ◇準備

    1. パソコンとインターネット環境

    2. Googleアカウント(Gmailなどをお使いであれば、そのアカウントでOKです)

    3. 情報源となる資料:今回は、先ほどの厚生労働省のウェブサイトから、練習として「令和6年度介護報酬改定に関するQ&A」のVol.1からVol.5までの5つのPDFファイルをダウンロードしてみましょう。

    ◇手順

    1. NotebookLMの公式サイトにアクセスし、Googleアカウントでログインします。

    2.「ノートブックを新規作成」をクリックします。

    3.画面の指示に従い、先ほどダウンロードした5つのPDFファイルをアップロードします。これだけで準備は完了です。

    ◇質問をしてみましょう

    資料の準備ができましたね。それでは、質問をしていきたいと思いますが、AIの実力をはかるためにも、原文とは少し違う表現で質問をしてもきちんと回答できるのか試してみましょう。

    今回読み込ませた資料の「Vol.1」には、以下のようなQ&Aが含まれています。

    (原文)問28

    理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士(以下「理学療法士等」という。)による訪問看護の減算の要件である、前年度の理学療法士等による訪問回数は、連続して2回の訪問看護を行った場合はどのように数えるのか。

    この原文の言い回しをそのまま使わずに、もっと普段の言葉に近い、少し曖昧な表現で質問してみます。

    いかがでしょうか。 「理学療法士等」を「リハ職」と変え、「連続して2回」という具体的な部分をぼかして「複数回」と質問したにもかかわらず、「連続して2回の訪問を行った場合は『1回』と数えられます」と、的確な答えを具体的な事例付きで返してくれました。


    エビデンスも一瞬で確認できる

    さらに注目すべきは、回答の中にある「①」という小さな数字です。これは引用元を示すリンクになっており、クリックすると、この回答を生成する根拠となったPDFの該当箇所を瞬時にハイライト表示してくれます(少しズレていますが💦)。


    これにより、「本当にこの回答は合っているのか?」という人間によるWチェックもしやすく、安心して情報を活用することができます。

    「知らないこと」は正直に答える誠実さ

    さらに、NotebookLMが信頼できるもう一つの大きな理由があります。それは、資料に書かれていないことは「知らない」と正直に答える点です。

    例えば、アップロードしたPDFには含まれていない「改定前の情報」について、あえて質問をしてみましょう。

    いかがでしょうか。このように、与えられた情報源の中に答えがない場合、AIが勝手な解釈や推測で答えることがないのも特徴の1つです。この「誠実さ」こそが、業務で使う上で非常に重要なポイントであり、NotebookLMが信頼に足るツールであることの証明です。

    次回

    少し文章が長くなってきましたので、NotebookLMのその他の便利な機能は次回にご紹介します。